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歯周病を、どうくいとめるの?
(院長執筆のお口のアンチエイジングより)

歯槽膿漏(しそうのうろう)と歯周病とは違うの?

歯の断面図 歯槽膿漏(しそうのうろう)は、現在の歯科医学では使わなくなり、歯周病と表現することが多くなってきています。

それが浸透して、普段でも歯槽膿漏は耳にしなくなっているのではないでしょうか。


広辞苑第6版によると歯周病は「歯の周囲組織に慢性の炎症があって、歯肉からの排膿、歯槽骨の吸収、歯の弛緩動揺などを来す状態。歯石の刺激、細菌の侵入、咬合(こうごう)不正など局所的原因と歯肉の抵抗力を弱める全身的原因がある。歯周症」とあります。

 

現在、日本人の約9割の成人が、軽度・重度を問わず歯周病に罹っているといわれています。これは、歯科における国民病ともいえるでしょう。

歯周病は、国民病というけど、本当は、どんな病気でしょうか?

歯周病の病状としては、まず歯肉炎という歯肉に限局した炎症が起こります。この時点では、歯ぐきからの出血は、ありますが、歯を支える歯槽骨(しそうこつ)は、ダメージを受けていません。その後、歯周病は痛みを伴わずに進行し、歯槽骨を吸収し、気がついた時には、歯が抜け落ちる一歩手前ということも少なくありません。自覚症状が無く進行しますので、静かなる病気(silent  disease サイレント・ディジーズ)とも言われます。病気にかかっている当人が気づかないわけですから、恐ろしい病気です。

 

歯周病の状態

一般的にみなさんが抱かれる歯周病の概念は、テレビCMのように、あたかも歯が抜け落ちる一歩手前というイメージがあるのではないでしょうか。

このようなイメージがあるので、歯周病になると歯を抜かなくてはならないと考えている人も多いと思います。そんなことはありません。歯周病でも「極力歯を残す」 治療が基本です。

 

「歯周病かな?」と、悩まずに、今すぐ歯科医院で、歯周病のカウンセリングをお受けになることをお勧めします。歯周病治療を専門的に手がけている歯科医院であれば、歯周病についての説明を丁寧にしてくれます。

 

 

歯周病が原因で死に至る

歯周病は、全身の健康に密接にかかわりがあります。歯周病とさまざまな生活習慣との関わりが、指摘されています。最近明らかになってきたことは、以下の通りです。

歯周病が原因で死に至る

1.糖尿病

歯周病菌が作り出すTNF-αという物質は、血中の糖濃度を制御するインシュリンの働きを阻害することが、しきりに言われるようになっています。一方、高血糖状態だと、タンパク質と糖が結合した物質が増加し、歯肉の炎症が悪化しやすくなります。

最近、糖尿病専門医は、歯周病治療と糖尿病治療を並行して進めるようになってきています。歯科医と歯科衛生士が、積極的な歯周病治療を通じて、糖尿病の治療に貢献しています。

2.動脈硬化

歯周病は、細菌感染症です。歯周ポケットは、血中にたやすく大量の細菌が侵入することができる危険地帯です。増殖する歯周病菌やその他の細菌が血中に入り、心臓の冠動脈などに感染を起こすと、細菌の生成する毒素や炎症物質によって血栓ができやすくなり、動脈硬化が進む可能性が報告されています。

3.喫煙

喫煙は、糖尿病とならんで歯周病を悪化させる2大リスクファクターです。喫煙の習慣があると、歯周病が発症・進行するリスクは、9倍にまで跳ね上がると言われています。ニコチンは、微小血管にダメージを与えます。歯ぐきの赤い色は、小さな血管の色です。

したがって、歯周病の治療は、禁煙も視野に入れないと効果が、危ぶまれます。

4.肥満

歯周ポケットの深い人が、肥満である場合が、多いという報告があります。肥満による脂質代謝異常が、歯周病の発症・進行のリスクになることが、示唆されています。メタボリックシンドロームと歯周病の関連の研究が、今後進んでいきそうです。

 
歯周病菌は、全身病を誘発します。

デトックス(解毒)を考えるのであれば、何をおいても、歯周病の治療が、必要です。歯垢・歯石1mgの中には約2億個の悪玉菌が生息しています。わたしたちは、気の遠くなりそうな数の細菌を口の中、とりわけ歯周ポケットに飼い、血管を通じて、体内の他の臓器へ送っていると言うことに成りかねません。

 

次のページより、歯周病の検査、治療について、説明していきます。

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